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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻6号

1970年05月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 II.消化器系疾患の診断技術

2.緊張性十二指腸造影法

著者: 松崎松平1

所属機関: 1慶大・内科

ページ範囲:P.650 - P.655

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意義
消化管のうちでも十二指腸は,膵・胆道系に隣接し,機能面においても密接な関連を有している.したがって膵・胆道系の疾患のさい,その間接的影響が十二指腸にみとめられることが多い.一方,十二指腸の異常,すなわち十二指腸憩室,ファーター乳頭部の炎症,浮腫,線維化などによって生じた機能不全が,膵・胆道系の異常を招くことも知られてきている.しかしながら十二指腸は,胃との位置的関係,その早い蠕動運動などの理由から,微細なレントゲン像を得ることが比較的最近まで困難とされていたため,その病的意義に関しても,十二指腸潰瘍以外は関心を寄せられることが少なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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