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肝炎の抗原—Lancet, May 31, 1969
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ページ範囲:P.678 - P.678
文献購入ページに移動血清肝炎も伝染性肝炎もビールス肝炎であるが,この両型に対する抗原が発見されたのである.しかも,この抗原の存在は,病気の経過と密接に関連していた.肝障害の臨床的証拠が最大限に到達するまえに,すでに抗原の力価はピークに達し,病気が消退する以前に抗原は姿を消していたのである.またこの抗原は,ある血液供給者の血清に発見された.そしてこれらの供給者から血液をもらった人びとに典型的なビールス肝炎が発展してゆくさまが,記録されたのであった.この観察は,輸血肝炎を予防するうえに相当重要性をもっているといえよう.
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