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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻6号

1970年05月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 III.循環器系疾患の診断技術

2.負荷心電図とベクトル心電図—負荷心電図

著者: 戸嶋裕徳1

所属機関: 1久大木村内科

ページ範囲:P.690 - P.694

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原理
 病歴からは狭心症が疑われるが,安静時心電図にはなんら異常所見を認めないときに,負荷を加えて心電図学的に虚血性変化が出現するかどうかを確かめるものである.負荷の方法としては低酸素負荷,薬物負荷および運動負荷などがあるが、一般には運動負荷試験が用いられている.
 運動の方法としては,古くは膝屈伸や階段昇降,Treadmill, Cycleergometerなどが用いられる.後者は運動量を正確に量的に把握できることに利点があるが,設備にかなりの費用を要し,いっでもどこでもできるというわけにはゆかない.この点Masterによる二階段昇降試験はきわめて容易に実施でき,性・年齢・体量に応じて昇降回数も規定されているので,ある程度量的な評価も可能であり,日常の臨床では最も便利な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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