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臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 III.循環器系疾患の診断技術
9.プレチスモグラフィー
著者: 三島好雄1
所属機関: 1東大第1外科
ページ範囲:P.713 - P.715
文献購入ページに移動その後,主として生理学の分野で,種々の測定方法や装置が考案されているが,これらのPlethysmogra-phyによる容積脈波描記は,検査時の条件を一定に保つことが困難で,一般の臨床検査として日常実施するには不適当であるため,近来電子工学を応用した容積脈波描記法が臨床検査として行なわれるようになった.すなわち,光電池や光電管に指趾先などの透過光や反射光を導いて,容積変化を吸光量の変化として電気的に描記する方法が考案され,これらはPhotoele-ctric plethysmographyとよばれている.これらの方法によって描記された容積脈波は,心拍出量・動脈血圧・静脈血圧・血管緊張度・末梢抵抗などによって変化し,末梢血行状態の一面を示すものであって,古くから心血管疾患の診断に用いられている.以下,自験例を中心にして末梢血行障害という面からのみ記載する.
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