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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻6号

1970年05月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 III.循環器系疾患の診断技術

11.循環血液量

著者: 藤田達士1

所属機関: 1群大麻酔科

ページ範囲:P.718 - P.723

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循環血液量測定の原理
 循環血液量は血球成分(主として赤血球量R. C. V.)と血漿(P. V.)のうちの測定可能な部分の量であって,これは必ずしも血管系内の総容積を示すものではない.
 測定法はLehmanとWeber(1853)やWelckerらによって直接法が報告されたが、臨床上は問題にならない.今日行なわれている希釈法はValentin(1838)が蒸留水を静注して希釈されたヘモグロビンを前後で比較することによってはじめられた.希釈法の原理はTracer(濃度Co)をv ml注入してin vlvoのmixingが完成した時の血液(または血漿)中のTracer濃度がCであるとき循環血液(血漿)量はV=vCo/Cで得られる.このさいのVをDilution Volume(D. V.)という.循環血液量はこのD. V. をFcell比で較正したものをいう.Fcell比とはR. C. V. とP. V. を別々に測定して求めたBody Hematocrit(Hcto)と末梢または動脈血より遠沈法などで求めた(Hctc)との比で

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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