文献詳細
臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇 VI.泌尿器系疾患の診断技術
文献概要
この検査は1950年Whiteがラットで一側の腎動脈に部分的狭窄をつくり,狭窄腎が健側腎に比較して,水およびNaの再吸収が著しいことを観察したのに導かれた.ヒトで,腎血管性高血圧の初期には総腎機能検査に異常を示さず左右別に腎機能を調べ,始めてその異常を発見しうる.したがってこの検査は腎血管性高血圧の診断,外科的適応をきめる重要なものであり,種々の方法が提唱されたが1),そのうちよく使われる方法に,泌尿器科的なものとradioisotopeを使用するradioisotoperenogramがある.
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