文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 VI.泌尿器系疾患の診断技術
3.腎細胞診と腎生検のしかた
著者: 木下康民1 和田十次1
所属機関: 1新大内科
ページ範囲:P.745 - P.754
文献購入ページに移動A.腎生検
腎生倹は経過の途中において生きた腎切片を採取して検索することを可能にした.適当な間隔でくり返すこともできる.単に腎疾患の診断のみならず,治療方針の決定,予後判定にもきわめて有力な方法であるが,切片の大きさが限られており,その正確な読み取りは必ずしも容易でない.病理解剖の経験と認識を深め,また臨床所見と対比・総合することによって,はじめて腎疾患の解明が可能となる.腎生検法には手術による方法もあるが,現在一般に行なわれているのは1951年IversenとBrun1)の確立した経皮的腎生検法である.主にこの方法について述べる.
腎生倹は経過の途中において生きた腎切片を採取して検索することを可能にした.適当な間隔でくり返すこともできる.単に腎疾患の診断のみならず,治療方針の決定,予後判定にもきわめて有力な方法であるが,切片の大きさが限られており,その正確な読み取りは必ずしも容易でない.病理解剖の経験と認識を深め,また臨床所見と対比・総合することによって,はじめて腎疾患の解明が可能となる.腎生検法には手術による方法もあるが,現在一般に行なわれているのは1951年IversenとBrun1)の確立した経皮的腎生検法である.主にこの方法について述べる.
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