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長年気管支喘息に悩む小児の脱感作療法に関する研究が,John-stoneとDuttonによって報告された.それによると,患者の半数はプラセボの注射をうけ,他の半数は従来の脱感作療法をうけたのである.この研究の対象となったもとの小児210名のうち,130名は,彼らが第16回目の誕生日を迎えたこんにちでも,なお,いぜんとして彼らによる観察をうけている.このグループでは,ブラセボをうけた患児で喘息が治ったものは22%であったが,これにくらべて,脱感作療法をうけた患児で喘息の治ったものは,72%に達した.この傾向は,患児の喘息の軽重いかんにかかわらず,真であった.
ある治療群では,最大投与量が抗原の1:5000希釈液0.5ccにまで到達したが,第2の群では,最高投与量は抗原の1:250希釈液0.5ccであった.前者のグループの3分の2は,この研究の終了時に喘息が消失したが,後者のグループで同じく喘息の消失したものは78%に及んだ,これは,抗原の量も1つの因子たりうることを示唆している.
ある治療群では,最大投与量が抗原の1:5000希釈液0.5ccにまで到達したが,第2の群では,最高投与量は抗原の1:250希釈液0.5ccであった.前者のグループの3分の2は,この研究の終了時に喘息が消失したが,後者のグループで同じく喘息の消失したものは78%に及んだ,これは,抗原の量も1つの因子たりうることを示唆している.
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