icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina7巻6号

1970年05月発行

Current Abstract

偽痛風と副甲状腺機能亢進症—American Journal of Surgery, April, 1969

ページ範囲:P.816 - P.816

文献概要

 副甲状腺機能亢進症の診断は,かならずしも容易ではない.診断への道しるべとなるものが少なく,しかも特徴的な臨床所見の欠けていることがしばしばである.本症と関連している高カルシウム血症の自覚症状は,変化に富んでいる.教科書の記載によれば,多飲多渇症,多尿,便秘または疲労感などがあるとされているが,それらはかならずしも生ずるとはかぎらないのである.
 副甲状腺機能亢進症の診断は主として,それに伴う代謝異常の臨床的あらわれに依存している.そのなかでは嚢腫線維性骨炎と腎結石が有名である.なお消化性潰瘍と膵炎があるが,これは,前2者とくらべるとまれである.さいきん,副甲状腺機能亢進症にさいして,しばしば発見されるもう1つの臨床的単位として,偽痛風が注目されはじめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら