文献詳細
文献概要
Current Abstract
ガンの素質と家系—American Cancer Society, Science Writers Seminar, April, 2, 1969
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.828 - P.828
文献購入ページに移動 血縁関係にある個人を何百何千としらべた結果,"ガンの家系"の成員は,正常な家系のそれとくらべて,胃,乳房,大腸,子宮内膜のガンのような,ありふれた腫瘍にかかる危険率が3倍も高いことが判明した.この研究でしらべたグループの1つに"G"家族があるが,この家族は500名以上の親戚からなっていた.ガンにおける遺伝的諸因子に関する知識は,ガンの家系の成員が特殊な解剖学的な場所のガンにかかる危険率がどれだけ高いかに関して,臨床家に貴重な情報を与え,その結果,予防医学とガンの早期発見の実際に寄与するところ大なるものがあるはずである.
掲載誌情報