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妊婦が内分泌疾患を合併するとき—101症例の報告—G.P., NOV. 1969
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ページ範囲:P.851 - P.851
文献購入ページに移動 甲状腺,副甲状腺,副腎および糖質系の疾患はたいてい,妊婦とその胎児にたいして有害な影響を及ぼす.とくに危険なのは,甲状腺の疾患である.胎児の脳の発育の初期にあっては,それに必要な甲状腺ホルモンの唯一の源泉が,母親の甲状腺なのであるから,甲状腺機能低下症があれば,それを適切に治療することが,胎児の正常な発育にとっては不可欠である.妊娠中に甲状腺機能低下症をうまく治療できなければ,早熟,精神的遅鈍および早産の頻度は,上昇する.
甲状腺機能亢進症もまた,胎児にとって有害である.妊娠中に放射能性ヨードをもちいて甲状腺機能亢進症を治療するのは禁忌とされているが,これは,胎児にとってこの療法が有害だと考えられているからである.甲状腺専門家のなかには,妊娠4カ月から6カ月の間に甲状腺の外科的亜全摘出を推奨するものもいるが,多くの専門家は好んで,妊娠中の甲状腺機能亢進症を抗甲状腺剤によってコントロールしている.抗甲状腺剤は,母親と胎児に,甲状腺腫または甲状腺機能低下症あるいはその両者を誘発することがあるので,甲状腺ホルモンを同時に併用する療法が,推賞せられている.
甲状腺機能亢進症もまた,胎児にとって有害である.妊娠中に放射能性ヨードをもちいて甲状腺機能亢進症を治療するのは禁忌とされているが,これは,胎児にとってこの療法が有害だと考えられているからである.甲状腺専門家のなかには,妊娠4カ月から6カ月の間に甲状腺の外科的亜全摘出を推奨するものもいるが,多くの専門家は好んで,妊娠中の甲状腺機能亢進症を抗甲状腺剤によってコントロールしている.抗甲状腺剤は,母親と胎児に,甲状腺腫または甲状腺機能低下症あるいはその両者を誘発することがあるので,甲状腺ホルモンを同時に併用する療法が,推賞せられている.
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