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敗血症の治療—British Medical Journal May 10 1969
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ページ範囲:P.935 - P.935
文献購入ページに移動 敗血症,それもとくにショックを合併した敗血症の治療は,この十年間に劇的な変化をとげたが,新しい治療法が多数導入されたにもかかわらず,死亡率はいぜんとして高い.つぎに紹介するのは,ChalmersとTillerが,1962年1月から1968年4月までに治療した敗血症の患者173名に関する経験の報告である.
1962年から1965年まで著者らが使用した抗生物質は,テトラサイクリン,クロラムフェニコール,エリスロマイシン,ペニシリンその他であった.ショックが発生したときには,ノルアドレナリンか,メタラミノールmetaraminolのいずれかをもちいた.1966年から1968年までは,敗血症という仮診断がつくとただちに,カナマイシン1gmを静注した.ついで,カナマイシンの血中濃度を30mcg/ml以下に維持しうるよう,その投与量を調整した.250mgを8時間ごとに投与する方法が,腎機能の正常な患者では安全であり1週間これをつづけた.ただし,血液培養と感受性テストが他の抗生物質の必要性を指示しないかぎりにおいて,であったが.
1962年から1965年まで著者らが使用した抗生物質は,テトラサイクリン,クロラムフェニコール,エリスロマイシン,ペニシリンその他であった.ショックが発生したときには,ノルアドレナリンか,メタラミノールmetaraminolのいずれかをもちいた.1966年から1968年までは,敗血症という仮診断がつくとただちに,カナマイシン1gmを静注した.ついで,カナマイシンの血中濃度を30mcg/ml以下に維持しうるよう,その投与量を調整した.250mgを8時間ごとに投与する方法が,腎機能の正常な患者では安全であり1週間これをつづけた.ただし,血液培養と感受性テストが他の抗生物質の必要性を指示しないかぎりにおいて,であったが.
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