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臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
治療篇 XIII.輸液
文献概要
戦後の乳幼児死亡率の低下は主として抗生物質療法と輸液療法によるところが大きい.体液の出納がさかんで,体重に比べて体水分量が大きいにもかかわらず,休液調節機構が未熟な小児は体液の異常をきたしやすい.したがって,その異常を調整するための輸液療法は小児科医にとって重要な治療技術である.ここでは筆者らが常用しているソリタT液(表1)を中心として小児の輸液療法について簡単に解説する.
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