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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻8号

1970年07月発行

文献概要

カラーグラフ

先天代謝異常症と眼症状

著者: 松井瑞夫1

所属機関: 1日大眼科

ページ範囲:P.1162 - P.1163

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 先天代謝異常のうちのかなりの疾患に眼症状がみられるが,そのうちには,pathognomonicであり,診断上重要な価値をもつものもある.たとえば,Wilson病のとき角膜にみられるKayser-Fleischer ringや,Tay-Sachs病のとき網膜黄斑部にみられるcherry red spotである.また,ホモシスチン尿症のように,眼症状が手がかりとなって発見されるものもある.
 一方,角膜にみられる老人環Arcus corneae senilisや眼瞼に出現する黄色板症Xanthelasmaは,日常の臨床でしばしばみられるものであり,代謝異常と関係づけるのは,なかなかにむずかしく,ある特定の場合にのみ,診断上意味があるとされている.
 今回は,上述の2群の眼症状を,写真あるいは模型図で紹介してみた,症例;全身疾患と眼の項(p.89)とあわせて御覧頂きたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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