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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻8号

1970年07月発行

治療のポイント

腹痛の診断と鎮痛剤の使い方

著者: 本田利男1

所属機関: 1日大第3内科

ページ範囲:P.1204 - P.1206

文献概要

 腹痛は日常の診療において,最もしばしば経験する症状の1つである.この腹痛の分類については,古くからその性質や発生原因によって,またその局所による分類などがあげられている.しかしこれらの分類は判然と区別がつけられるものではなく,限局性の鈍痛もあれば,汎発性で痙攣性の疼痛のこともあり,また限局性でも上腹部全体や下腹部のせまい範囲にある激痛もあるなど鑑別することは,はなはだむずかしい.
 他方,単に腹痛といっても種々の症状を訴えるもの,また腹痛を主訴とする疾患も種々雑多である.これらの中には,きわあて短時間に重症に移行するものも少なくない.また逆に短時間に消褪してしまうものも多いものである.したがって実際に腹痛を訴える患者については,早期に適切な診断を下すことが,その治療を決定する上にも大切なことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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