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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻8号

1970年07月発行

文献概要

Leading Article

抗生物質合剤の反省

著者: 長谷川弥人1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1211 - P.1212

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 十数年前,化学療法学会の結成される以前に,「抗生物質学術協議会東西合同シンポジウム」において,筆者は併用療法について,臨床効果と実験的研究に関して発表したことがある.当時はPCとSMとの併用が中心であったが,菌の感受性の関係上,PCの使用量に多大の差があり,また効果を期待するためにも種々の条件を必要とすることを知った.その成績から当時すでに抗生物質の合剤(量が一定に規格化されている)は不適当であると信じ,学会などで有用であるとの発表にもかかわらず,筆者自身は使ったことがないし,また推賞したこともない.最近,アメリカにおいて,学問的根拠から合剤の発売が中止されたと聞き,わが意を得たりと,ひそかに微笑をもらしたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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