文献詳細
病理夜話
文献概要
この頃大葉性肺炎(クループ性肺炎)はめったに見られなくなった.剖検して肺炎といえば気管支肺炎(小葉性肺炎)が大部分である.それも老人と小児に多い.肺炎を剖検して,肉眼的に見ると,大葉性肺炎は上葉とか下葉とか,広い範囲に亘って灰白色充実性の病巣が認められ,気管支肺炎はポツポツと狭い範囲に病巣が散在する.
組織学的に見ると,両型の肺炎ともに通常は空気の入っているべき肺胞の中に,漿液とか,白血球とか,線維素などが充満している.赤血球もしばしば認められる.
組織学的に見ると,両型の肺炎ともに通常は空気の入っているべき肺胞の中に,漿液とか,白血球とか,線維素などが充満している.赤血球もしばしば認められる.
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