文献詳細
日本人の病気
文献概要
胃癌の疫学研究法の問題点
日本人の癌死亡は人口構成の老齢化とも関連して,年年増加の一途をたどり,昭和43年の全癌死亡数は114,925名で,脳血管障害死に次いで死因順位第2位である.しかも年齢階級別に見ると,働きざかりの35-59歳において死因順位第1位であり,癌対策の重要性を示唆するものといえよう.部位別では胃癌が最も多く,昭和43年の死亡数は49,109名で,全癌死亡の43%を占め,男女とも第1位である.
胃癌の疫学的研究方法の一つに,地理病理学的方向があり,これは地球上の各人種の生活条件,環境要素の相違による発癌頻度を比較検討するもので,第2は同一地域内に居住する人口について,癌患者と非癌患者の生活条件を比較し,なんらかの発癌条件を求めようとするものである.
日本人の癌死亡は人口構成の老齢化とも関連して,年年増加の一途をたどり,昭和43年の全癌死亡数は114,925名で,脳血管障害死に次いで死因順位第2位である.しかも年齢階級別に見ると,働きざかりの35-59歳において死因順位第1位であり,癌対策の重要性を示唆するものといえよう.部位別では胃癌が最も多く,昭和43年の死亡数は49,109名で,全癌死亡の43%を占め,男女とも第1位である.
胃癌の疫学的研究方法の一つに,地理病理学的方向があり,これは地球上の各人種の生活条件,環境要素の相違による発癌頻度を比較検討するもので,第2は同一地域内に居住する人口について,癌患者と非癌患者の生活条件を比較し,なんらかの発癌条件を求めようとするものである.
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