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半身のしびれ
著者: 亀山正邦1
所属機関: 1浴風会病院
ページ範囲:P.1315 - P.1318
文献購入ページに移動半身の"しびれ"を訴える患者は.かならずしも少なくない.しかし"しびれ"は,あくまでも主観症状であり,その訴えの内容・程度は,個々の患者によって多種多様である.したがって,"しびれ"がなにを意味し,どのような内容をもつものであるかを,まず規定する必要がある.
"しびれ"には,知覚障害を示す場合,運動障害を示す場合,また,両者を共に示す場合がある.知覚障害の場合にも.知覚鈍麻のこともあり,知覚過敏のこともあり,また,異常知覚を伴っていることもある.このさい,記載はなるべく具体的にする必要がある.たとえば,ヒリヒリする,電気をかけられた感じである,湯に手をつけても熱さを感じない,やけるように痛む,チクチク痛む,長く坐ったあとのようなしびれ感である,などと記載しておく.
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