文献詳細
文献概要
症例 全身性疾患と眼・2
先天代謝異常症と眼症状(その2)—Lipidosis—Tay-Sachs病を中心に
著者: 松井瑞夫1
所属機関: 1日大眼科
ページ範囲:P.1349 - P.1351
文献購入ページに移動 Tay-Sachs病は,W. Tayが1881年に眼所見を,1887年にB. Sachsが神経学的所見を報告した疾患であり,家族性黒内障性痴呆の乳幼児型Infantile amaurotic family idiocyとよばれてきたが,近時先天性代FI射異常に属する脂質蓄債症lipidosis(lipid storage diseases)の1つであることが明らかにされた.このlipidosisには現在,数種のものが知られているので,今回はまず,Tay-Sachs病の一例を紹介し,併せて,1ipidosisの眼症状について解説を行なう.
掲載誌情報