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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻9号

1970年08月発行

文献概要

症例

アドレナリン注入による腹腔動脈造影

著者: 勝部吉雄1 水垣洋1

所属機関: 1烏大放射線科

ページ範囲:P.1352 - P.1356

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 選択的動脈造影法が普及するにつれて,その限界がわかり,最近ではそれを打開し,本法の診断上の価値をさらに向上するために種々の補助的な方法が考えられつつある.その1つであるアドレナリン使用による動脈造影法は臨床的な価値を認められつつあり1)3)4),最近わが国でも報告6)がみられる.われわれも正常の動脈で腫瘍血管とまぎらわしいものの鑑別に本法の臨床的意義を認めてきた5).しかし,アドレナリンを腹腔動脈造影に応用するのは,腫瘍血管の確診のほかに膵の動脈のより完全な造影のためにも価値がある.以下,われわれの腹腔動脈造影法にアドレナリンを応用した経験について述べ,主として本法により膵の動脈が一般の動脈造影法より,より完全に造影される理由について考察してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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