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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻1号

1971年01月発行

文献概要

カラーグラフ

SMONの緑色物質—キノホルムとの関連

著者: 井形昭弘1 長谷部碩2 辻照雄2

所属機関: 1東大神経内科 2三楽病院第1内科

ページ範囲:P.10 - P.11

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 SMONの緑色物質については,緑色舌苔が本症に特異的でかつ神経症状に密接な関係がある事実が注目され1),次いで時期を同じくして緑便が2)しばしば出現することが認められたが,われわれは最近三楽病院入院患者中に縁色尿を呈した2症例を経験した5).この尿中緑色物質は吉岡,田村3)によって,キノホルムと鉄の錯化合物であることが決定された.このことが緒となって,キノホルムとSMONの関係がクローズアップされ,キノホルムをSMONの原因とする論議がおこったことはすでに周知のことである.われわれの経験6)7)や椿ら8)のデーターから今のところいくつかの疑点も残してはいるが,キノホルム服用がSMON発症の1つの重要な条件であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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