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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻1号

1971年01月発行

文献概要

診断のポイント

血中CO2からわかるもの

著者: 長谷川博1

所属機関: 1国立がんセンター病院外科

ページ範囲:P.31 - P.34

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2つの診断的意義
 血中CO2の診断的意義は2つに分けて論ずることができよう.すなわち1つは,血中に溶存しているCO2ガスに関するもので,呼吸と密接な関係があり,低すぎ・高すぎはhypo-,hyper-capniaと呼ばれ,mmHg単位によって表現されるのが通例である.もう1つはCO2 combining powerまたはtotal CO2 contentと呼ばれるもので,低すぎ〜高すぎは呼吸とは一応無関係で,代謝性acidosis〜alkalosisの重要な指標となる.単位は通常mM/lまたはmEq/lで表現されるが,Astrup,S. Andersenらの測定法が普及して以来,Base Deficit(BDと略)またはBase Excess(BEと略)という単位でmM/lを使って表わされることもある.
 そこでこれら2つの血中CO2について,はじめに
体液生理学的な概論をのべ,続いて技術的な面に重点をおいたterminologyおよび具体的な診断価値についてのべてみることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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