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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻1号

1971年01月発行

文献概要

治療のポイント

術後肺炎の予防と治療

著者: 宮本忍1

所属機関: 1第2外科

ページ範囲:P.38 - P.41

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無気肺の予防と治療
 外科手術後におきる肺合併症として最も多いのは,いうまでもなく無気肺であって,肺炎はその続発症として2次的におきるものと考えてよい.しかも,術後肺炎は気管支肺炎の型をとり,大葉性肺炎はまれである.これに対し,術後の吸引あるいは誤嚥による肺炎は区域ないし肺葉全体にわたるから気管支肺炎よりも大葉性肺炎の型をとりやすい.しかし,この場合も吸引あるいは誤嚥の直後には気管支の閉塞による無気肺を生じ,2次的に感染をきたすものと考えてよい.したがって,実地臨床では術後肺炎を問題とするよりはむしろ手術後無気肺の予防と治療をまず最初に考えるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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