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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻10号

1971年09月発行

文献概要

図解対症検査 消化器シリーズ・5

便秘

著者: 大貫寿衛1

所属機関: 1済生会中央病院内科

ページ範囲:P.1444 - P.1447

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便秘
 便秘にも急性と慢性が考えられるが,急性便秘は腸管の閉塞やチフスのような特殊な炎症の際にみられるもので,便秘そのものについて考えたいのはだいたい慢性のものであるから,ここでは急性便秘についてとくに項を設けることはしない.
 何日以上排便がないときに便秘と呼ぶかについては,はっきりとした決まりはない.排便回数の減少という点からいうならば4日に1回,あるいはそんなに正確に定期的なものではなく不安であることが多いという意味からは,週2回程度の便通の状態は便秘と呼んでよかろうが,これも特別に根拠はない.また,毎日排便はあるが1回の便量が少なく,大腸に宿便がみられて,そのためと考えられる症状がある場合も便秘と呼んでもよいであろう.いずれにしてもはっきりした決まりはないと言ってよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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