文献詳細
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文献概要
成長障害には,消耗性疾患あるいは極度の栄養障害に続発するもの,先天性の骨・軟骨形成異常によるもの,それに発育時のホルモン作用不全によるもの,などがある.一方,主として家族性にみられ,ただ体形が小さめなだけで,とくに病的過程の見いだされないものもあり,これは病的な成長障害から区別される必要がある.ホルモン作用不全による成長障害では,適正なホルモン補充により,成長の回復とともにホルモン不全によっておこるそのほかの重篤な病態についても,その予防および治療が期待されるので,病態の正確な理解がとくに必要となる.成長障害の診断および治療方針の決定は,できるだけ早期に行なう必要がある.かつては,その原因を思春期前に決定することが,ときに困難であったが,最近では,各種ホルモンとくに下垂体の諸ホルモンの測定が実用化され,これも可能となった.
ホルモン作用不全による成長障害患者は,その原因によって比較的特徴的な顔つき・体つきを呈する.これらを見わけることが,鑑別診断の重要な第一歩である.
ホルモン作用不全による成長障害患者は,その原因によって比較的特徴的な顔つき・体つきを呈する.これらを見わけることが,鑑別診断の重要な第一歩である.
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