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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻11号

1971年10月発行

文献概要

Editorial

呼吸器感染症の移り変わり

著者: 北本治1

所属機関: 1東大医科研

ページ範囲:P.1587 - P.1587

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 呼吸器感染症の移り変わりを述べるまえに,感染症全般の移り変わりを一瞥して見たい.昔,死因の第1位を占めた感染症が,先進国であるほど,その首位を譲っている.
 しかしアメリカでさえ,感染症はなお死因の第3位を占めているのである.第1位は心臓・脳の血管障害,第2位が癌,第3位が感染症で,アメリカの感染症学会会長Sabinは感染症をNumber 3 Killer,第3の殺し屋といっている.わが国もほぼ同様である.感染症がしばしば他の基礎疾患に合併してその直接死因となることを考慮すると,感染症が死亡に関与する割合は,以上の統計よりさらに上回る実態をもつものといわねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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