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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻11号

1971年10月発行

文献概要

各科のトピックス 小児科から

大気汚染と「くる」病

著者: 海老原勉1

所属機関: 1昭大小児科

ページ範囲:P.1646 - P.1647

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 抗生物質出現以来,急性細菌性感染症は減少傾向をたどっているが,それに反して慢性疾患の増加がめだち,ことに臨床医は,かぜをひきやすい,「顔色が悪い」,「抵抗力がない」などを主訴とする乳幼児の取り扱いに悩まされている.これらの主訴は,紫外線不足から来る多雪地域の「くる」病発症前の症状に酷似しているので,筆者らは東京の糀谷地区における4カ月乳児検診に際し,左手関節のX線検査を試みたところ,図1のようなD-欠乏性「くる」病にみられる尺骨遠端部の盃状陰影を多数の乳児に発見した(表1参照).そこで,次の諸点をあげて大気汚染と「くる」病との関係を追求した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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