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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻11号

1971年10月発行

文献概要

病態生理—最近のトピックス

気管支喘息—アレルギーを基調にして

著者: 宮本昭正1

所属機関: 1東大物療内科

ページ範囲:P.1648 - P.1648

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気管支喘息の病因について
 "可逆的な広範な気道閉塞性の発作的な変化によって症状をあらわす疾患"を気管支喘息とよんでいるが,気管支喘息の病因には種々の因子が考えられている.たとえば自律神経の失調,内分泌調節異常,感染,精神神経的要因,気道の過敏性,アレルギー,最近ではβ受容体の遮断状態などである.そのいずれにもそれ相応の根拠があるわけであるが,そのいずれをより重視するかは国や各個人の研究過程や臨床的経験により異なる.これは気管支喘息の病因の多元性を示すものである.しかも,おのおのの因子がそれ単独で病因をなしていると考えられる場合もあるが,二重にも三重にも重なり合って発病に関与していると考えられる場合が多い.しかし現在では,気管支喘息はアレルギーを基調にして発症している場合が多いと広く考えられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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