icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina8巻13号

1971年12月発行

文献概要

Leading Article

遺伝学の病因論への参加

著者: 柳瀬敏幸1

所属機関: 1九大第1内科

ページ範囲:P.1848 - P.1849

文献購入ページに移動
内因の酷薄さ
 このごろの大学の病棟回診は,つぎつぎと難治の病気に直面させられる.これらは内因病といい,あるいは退行変性性疾患といい,そのどれをとっても,いまの医学水準では解決の困難なものばかりである.
 病気のもっとも理想的な解決は,いうまでもなく,まず,(1)発病を未然に防ぐことであろう.そして発病したならば,(2)完全治癒にもっていくことである.それが不可能なら,次善の策として,(3)完全寛解の状態を長く維持させることであり,次いで,(4)たとえ不完全寛解にせよ,起居動作に苦痛のない程度の状態をできるだけ長く維持させることであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?