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遺伝学の病因論への参加
著者: 柳瀬敏幸1
所属機関: 1九大第1内科
ページ範囲:P.1848 - P.1849
文献購入ページに移動内因の酷薄さ
このごろの大学の病棟回診は,つぎつぎと難治の病気に直面させられる.これらは内因病といい,あるいは退行変性性疾患といい,そのどれをとっても,いまの医学水準では解決の困難なものばかりである.
病気のもっとも理想的な解決は,いうまでもなく,まず,(1)発病を未然に防ぐことであろう.そして発病したならば,(2)完全治癒にもっていくことである.それが不可能なら,次善の策として,(3)完全寛解の状態を長く維持させることであり,次いで,(4)たとえ不完全寛解にせよ,起居動作に苦痛のない程度の状態をできるだけ長く維持させることであろう.
このごろの大学の病棟回診は,つぎつぎと難治の病気に直面させられる.これらは内因病といい,あるいは退行変性性疾患といい,そのどれをとっても,いまの医学水準では解決の困難なものばかりである.
病気のもっとも理想的な解決は,いうまでもなく,まず,(1)発病を未然に防ぐことであろう.そして発病したならば,(2)完全治癒にもっていくことである.それが不可能なら,次善の策として,(3)完全寛解の状態を長く維持させることであり,次いで,(4)たとえ不完全寛解にせよ,起居動作に苦痛のない程度の状態をできるだけ長く維持させることであろう.
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