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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻13号

1971年12月発行

文献概要

内科専門医のための診断学・24

高脂血症

著者: 五島雄一郎1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1901 - P.1906

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高脂血症の概念
 高脂血症hyperlipemiaという言葉の概念には現在いろいろ混乱がある.
 1961年Ahrensによって,高脂血症の成因がfat inducedlipemia(脂肪起因性脂血症)と,carbohydrate induced lipemia(糖質起因性脂血症)とに分類が可能であるとの報告から,1965年Fredricksonらによってhyperlipemia(高脂血症)の広範な総説が発表されて以来,従来からの定義あるいは用語面からの混乱が著しくなった.また血清脂質が主としてリポ蛋白として存在し,それぞれの濃度の増加が脂血症の原型であるとして,高リポ蛋白血症hyperlipoproteinemiaという名称もFredricksonらによって提唱された.またFurmanらのごとくコレステロール,リン脂質,中性脂肪などの血中脂質の増加している状態の総称として高脂質血症hyperlipidemiaとよぶものもあり,さらに脂血症の成因から内因性,外因性(endogenous,exogenous)とに分ける名称もHavel, Kuoらによって提唱されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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