文献詳細
文献概要
ベクトル心電図入門・6
WPW症候群その他
著者: 戸嶋裕徳1
所属機関: 1久大木村内科
ページ範囲:P.1939 - P.1941
文献購入ページに移動Ventricular Preexcitation(WPW症候群)
Ventricular Preexcitationは心電図上,PR短縮,δ波の存在,QRS間隔の延長がその特徴的所見とされるが,ベクトル心電図ではPR時間とQRS間隔は測定が困難である.しかし,この異常はベクトル心電図でもδ波に相当するQRS環初期部の興奮の遅延,つまり輝点の密集の存在により的確に診断できる.
脚ブロックの場合にも,輝点の密集が診断上重要であることは前回述べたが,脚ブロックでの輝点の密集は,右脚ブロックではQRS環復帰部に、左脚ブロックでは主としてQRS環主部にみられたのと対照的に.Ventricular preexcitationでは図1にみられるように,QRS環の初期部に明らかであることが診断上特異的と言える.
Ventricular Preexcitationは心電図上,PR短縮,δ波の存在,QRS間隔の延長がその特徴的所見とされるが,ベクトル心電図ではPR時間とQRS間隔は測定が困難である.しかし,この異常はベクトル心電図でもδ波に相当するQRS環初期部の興奮の遅延,つまり輝点の密集の存在により的確に診断できる.
脚ブロックの場合にも,輝点の密集が診断上重要であることは前回述べたが,脚ブロックでの輝点の密集は,右脚ブロックではQRS環復帰部に、左脚ブロックでは主としてQRS環主部にみられたのと対照的に.Ventricular preexcitationでは図1にみられるように,QRS環の初期部に明らかであることが診断上特異的と言える.
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