文献詳細
文献概要
今月の表紙
打診法の発明者アウエンブルツガー
著者: 小川鼎三1
所属機関: 1順大医史学
ページ範囲:P.252 - P.252
文献購入ページに移動 オランダ人ヴァン・スイーテンG. van Swieten(1700-1772)がオーストリアの女帝マリア・テレジアに呼ばれて,ライデンからウイーンに移り,ウイーンの医学校に大改革をおこして,医学史上のいわゆる旧ウイーン学派の盛時がはじまった.その学派の代表的な1人が打診法の発明者アウエンブルッガーJ. L. Auenbrugger(1722-1809)である.
彼はオーストリア南部のグラーツで生まれたが,父は富裕な居酒屋兼旅館の主人であったという.ウイーンの医学校で学び,1752年に学位を受けた,ヴァン・スイーテン先生にはとくに心酔していた.彼は約10年にわたりスペイン病院の医者となり,その後半は主任医師として活躍した.その病院にはスペイン人やイタリア人やオランダ人など諸外国の病人,おもに兵士が収容されていた.
彼はオーストリア南部のグラーツで生まれたが,父は富裕な居酒屋兼旅館の主人であったという.ウイーンの医学校で学び,1752年に学位を受けた,ヴァン・スイーテン先生にはとくに心酔していた.彼は約10年にわたりスペイン病院の医者となり,その後半は主任医師として活躍した.その病院にはスペイン人やイタリア人やオランダ人など諸外国の病人,おもに兵士が収容されていた.
掲載誌情報