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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻3号

1971年03月発行

文献概要

各科のトピックス 眼科から

小児の屈折異常

著者: 丸尾敏夫1

所属機関: 1東大分院眼科

ページ範囲:P.375 - P.375

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小学生には近視より遠視が多い
 小児の屈折異常というと,わが国では大部分が近視であると一般に信じられているようである.事実,文部省の統計によると,小学生では,近視が10-20%を占めており,これに対して,遠視は1%に満たない.ところが,これがおよそ現実とは異なる不正確な集計であることは案外知られていない.
 最近,わが国でも,小児眼科に対する関心の深い研究者によって,小児の屈折状態についての調査が相次いで報告された.その結果は,従来の文部省統計とはまったく異なり,小児の屈折状態は年齢によって違うけれども,少なくとも小学生の年齢では,遠視の方が近視にくらべ,かなり多いことが明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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