icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina8巻4号

1971年04月発行

文献概要

日本人の病気

膵疾患

著者: 本間達二1

所属機関: 1信大小田内科

ページ範囲:P.452 - P.454

文献購入ページに移動
 膵の疾患で臨床上扱うことの多いのは急性膵炎,慢性膵炎,膵癌である.そのほかにも,膵嚢胞,インシュローマ,Zollinger-Ellison症侯群など興味ある症状をもつものもあげられるが,頻度としては稀なものであり,諸外国とくらべて日本でとくに頻度が問題となるものではない.したがってここでは,急性膵炎,慢性膵炎,膵癌について記すことにする.
 1968年(昭和43年)に筆者らが全国の医療機関87施設についてアンケート調査した結果では,上の3者の最近の頻度は図1にみる通りである.合計すると,膵疾患患者は入院患者100人について1人強となり,それほど稀なものではない.入院患者数に占めるこれらの疾患の患者数の百分比の推移をみると,急性膵炎はほぼ横ばい,膵癌は徐々に増加,慢性膵炎は昭和40年を境としてかなり増加している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら