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メディチーナ・ジャーナル
へき地医療対策の現状と将来
著者: 中澤幸一1
所属機関: 1厚生省医務局総務課
ページ範囲:P.512 - P.512
文献購入ページに移動山村・離島などのへき地における,医療に恵まれない地域住民の健康を守るための医療対策としては,昭和31年度から3次にわたる整備計画に基づいて,無医地区の人口,交通事情,財政事情その他の要素によって地区を類別し,それぞれの特性に応じて,へき地診療所の設置,巡回診療車(船)および患者輸送車(船)の整備,へき地診療班の派遣などの施策が講じられてきている.
「無医地区」とは,「医療機関のない地域で,当該地区の中心的な場所を起点として,おおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区」をいい,昭和41年の調査では,全国で2920カ所が存在している.
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