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—江戸時代に鉱害を書きとめた小川含章—「生野銀山 孝義伝」
著者: 小川鼎三1
所属機関: 1順大医史学
ページ範囲:P.520 - P.520
文献購入ページに移動 これは「公害」というよりはむしろ「鉱害」の問題だが,珪肺Silicosis pulmonumは昔から鉱山などの労務者をおそう恐るべき病気として知られてきた.江戸時代には煙毒またはヨロケとよぶことが多かった.
ここに掲げたのは筆者の曽祖父小川含章(1812-1894)の著「生野銀山孝義伝」(嘉永2年刊)のタイトル・ページと坑内の様子を示す挿図の一部である.この本に煙毒のことが書かれているのは筆者も以前から気がついていたが,近ごろ産業衛生の歴史研究者により注目されてきた(長谷川・吉野両氏の共著「珪肺—医学と補償—」1955;三浦豊彦氏「労働衛生」10巻4号,1969).
ここに掲げたのは筆者の曽祖父小川含章(1812-1894)の著「生野銀山孝義伝」(嘉永2年刊)のタイトル・ページと坑内の様子を示す挿図の一部である.この本に煙毒のことが書かれているのは筆者も以前から気がついていたが,近ごろ産業衛生の歴史研究者により注目されてきた(長谷川・吉野両氏の共著「珪肺—医学と補償—」1955;三浦豊彦氏「労働衛生」10巻4号,1969).
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