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文献概要
胆道疾患の診断法としては,X線検査が主に行なわれているが,無石胆嚢炎とジスキネジーとの鑑別,肝内胆石や黄疸の強い例の診断などにおいては,十二指腸ゾンデ法による胆汁の採取は必要欠くべからざるものであり,また胆道疾患治療効果の判定上にも重要な意義をもつものである,沈渣の意義については人によって幾分の意見の相違があるが,手術時に採取した胆嚢胆汁および胆管胆汁では,正常人ではほとんど何らの沈渣も見られないので沈渣があれば病的と考えてよい.ただし沈渣がない場合に正常とは必ずしもいえない.
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