icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina8巻5号

1971年05月発行

文献概要

治療のポイント

外来糖尿病患者の食事指導

著者: 山吹隆寛1

所属機関: 1岡大第1内科

ページ範囲:P.575 - P.578

文献購入ページに移動
 糖尿病治療の基礎は,患者の日常生活そのものとして実施されている食事療法と運動療法であるので,その指導と管理は糖尿病の臨床における医師の最も重要な役割であり,糖尿病コントロールの成否は,外来における食事指導のいかんにかかっているといってもよい.
 食事療法を家庭で正しく実施させ,かつ確実に長期継続させるためには,単にその実施方法を教えるのみでなく,これが糖尿病治療の基礎的手段として重要である理由や,その糖尿病食はいかにあるべきかを患者と家族にくり返し教育し,その理解の上に実際的な指導をすることが重要である.さもないと,患者が食事療法を行なう心構えに乏しく,仕方なしに行なったのでは,せっかく指導したことが忠実に実践されず,長期継続はもちろん望みえないことになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?