文献詳細
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臨床家の遺伝学入門・5
遺伝性の証明
著者: 大倉興司1
所属機関: 1医歯大人類遺伝学
ページ範囲:P.585 - P.588
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正常であれ病的であれ,問題の形質が遺伝性であることを証明するには,正確な,そして詳細な観察と,その個体についての多くの生物学的情報,十分な家系調査などにもとづいて遺伝性,そして遺伝形式が明らかにされなければならない.ある形質について,その成因として遺伝的要因の関与の存在を示唆することができるかどうかは,まず次のような条件を検討することから始まる.すなわち,
1)一般集団における頻度よりも,その血族に高い頻度で出現している.
正常であれ病的であれ,問題の形質が遺伝性であることを証明するには,正確な,そして詳細な観察と,その個体についての多くの生物学的情報,十分な家系調査などにもとづいて遺伝性,そして遺伝形式が明らかにされなければならない.ある形質について,その成因として遺伝的要因の関与の存在を示唆することができるかどうかは,まず次のような条件を検討することから始まる.すなわち,
1)一般集団における頻度よりも,その血族に高い頻度で出現している.
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