icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina8巻6号

1971年05月発行

臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方

●全体的な把握 II.精神と意識

3.意識障害の程度の診かた

著者: 里吉営二郎1 本多虔夫2

所属機関: 1東邦大内科 2横浜市民病院内科

ページ範囲:P.712 - P.714

文献概要

 「意識がある」とか「意識がない」という言葉は日常,非常に多く使われる言葉であり,深い考えなしに使われるのが普通である.しかし.時によって,意識があるのかないのか容易に決められない症例に出くわすのは誰もが何回か経験していることであると思う.このような時に,それでは意識とは何かと考えてみると,誰もが異議なしに同意できるような答はなかなか与えられない.従って,ここではRaymond Adamsに従って,「意識とは,その周囲を知覚している状態」と定義したい.勿論,患者が周囲を正確に意識しているがどうかは,医師はその行動と言葉から判断するほかはない.従って,正常の意識をもっている患者とは,「その行動,言葉からみて,その周囲を正確に知覚していると考えられる者」である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら