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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻6号

1971年05月発行

文献概要

臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方 ●身体所見のとらえ方 IX.陰部とその周辺

1.男性性器とその周辺—B.皮膚科の立場から

著者: 西山茂夫1

所属機関: 1北里大皮膚科

ページ範囲:P.838 - P.838

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びらん性変化
 男性骨器の病変としては亀頭部のびらん性ないし潰瘍性変化が最も問題となる.頻度の多いものは固定薬疹であり,この場合には問診が大切であるが,とくに再発性のびらんではまず薬疹を考える必要がある.時には亀頭だけではなく,口腔粘膜,皮膚(紅斑)にも生じ、重症の場合には,いわゆる皮膚粘膜眼症候群の形を呈する.もしびらん性変化が普通の治療で4週以上治らない場合には天疱瘡の疑いが濃く,組織検査が必要となる.
 再発性のびらん性変化には陰部疱疹があるが,この場含には半米粒大くらいの円形のびらん面が重なり合って.線状ないし帯状を呈することが多い.しかし包客があれば混合感染によって広い範囲のびらん面となることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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