文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方 ●身体所見のとらえ方 IX.陰部とその周辺
3.直腸・肛門—B.肛門
著者: 隅越幸男1
所属機関: 1社会保険中央病院外科部
ページ範囲:P.847 - P.849
文献購入ページに移動 肛門疾患ではその頻度からいって,痔核,痔瘻,裂肛が圧倒的に多い,これらを如何に正しく診断するかは,簡単なようで難かしい.とくに内科医は肛門部の診察を敬遠しがちであるため,早く発見して処置すべきものが遅れたり,またたいした所見のないものが依頼されてくることもある.
まず問診でおよそ見当がつく.それは愁訴である出血,疼痛,腫脹,脱出などの組合わせによって患者をみないで80パーセント以上診断がつくものである.
まず問診でおよそ見当がつく.それは愁訴である出血,疼痛,腫脹,脱出などの組合わせによって患者をみないで80パーセント以上診断がつくものである.
掲載誌情報