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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻7号

1971年06月発行

文献概要

カラーグラフ

X線多色撮影

著者: 田中良明1

所属機関: 1名大放射線科

ページ範囲:P.1026 - P.1027

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 X線多色撮影法とは,いままでのような黒白X線写真でなく,色のついたX線写真を撮ることである.これにはいろいろの方法が考えられるが,フルサイズのX線フィルムに2色のX線像を直接撮影するわれわれの方法は,まだ行なわれていなかった.この方法は簡単であるばかりでなく,得られたX線像が鮮鋭で色が美麗であるのが特徴である.
 われわれの試作したカセッテ内には,X線カラーフィルム(小西六写真工業試作)をはさんで2枚の増感紙が向かい合わせに装填されており,第1回目のX線露出の際はフィルム前面の増感紙で撮影を行ない,撮影後はその増感紙を取り去って,代わりにフィルムの後面に増感紙を密着させて,第2回目のX線露出を行なう.これを片面ずつ異なる色に発色現像する.露出条件は普通のX線撮影に準じ,患者の被曝量は2枚のX線写真を撮る場合に等しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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