文献詳細
文献概要
臨床家の遺伝学入門・6
遺伝子のはたらき
著者: 大倉興司1
所属機関: 1医歯大人類遺伝学
ページ範囲:P.1105 - P.1109
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遺伝子のはたらきという言葉にはさまざまな意味があり,とらえどころのない言葉である.時には優劣関係の意味に,時には遺伝子の調節機構の意味に用いられる.優劣関係についてはすでに述べたとおりであり,遺伝子の伝わり方と表現型の関係,特にその不規則性に関しては後に述べる.ここでは,教科書の一章一章にまとめて述べられるような説明ではなく,人類の遺伝を考えてゆくうえで,もっとも根本的な問題として理解しておくべき問題,逆にいうならば教科書では避けて通るような点を,何がわかっていて,何がわかっていないかを整理しておきたい.
遺伝子のはたらきという言葉にはさまざまな意味があり,とらえどころのない言葉である.時には優劣関係の意味に,時には遺伝子の調節機構の意味に用いられる.優劣関係についてはすでに述べたとおりであり,遺伝子の伝わり方と表現型の関係,特にその不規則性に関しては後に述べる.ここでは,教科書の一章一章にまとめて述べられるような説明ではなく,人類の遺伝を考えてゆくうえで,もっとも根本的な問題として理解しておくべき問題,逆にいうならば教科書では避けて通るような点を,何がわかっていて,何がわかっていないかを整理しておきたい.
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