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統計
死亡からみた肝硬変の動向(その2)
著者: 小畑美知夫1
所属機関: 1厚生省統計調査部
ページ範囲:P.1142 - P.1143
文献購入ページに移動1.地域別にみた肝硬変の死亡率
昭和30年以降の肝硬変の粗死亡率をみますとかなり明らかな地域差がみられます.肝硬変の死亡率の高いのは大阪を中心として西の方に高く,関東・東北・北海道は低くなっております.例外的には山梨県はほぼ毎年高くなっています.肝硬変の病因論の1つとして感染性因子が考えられますが,昔から日本住血吸虫症の多発地域の1つに数えられている山梨県が高いのはそのためかとも思われます(図).
昭和30年以降の肝硬変の粗死亡率をみますとかなり明らかな地域差がみられます.肝硬変の死亡率の高いのは大阪を中心として西の方に高く,関東・東北・北海道は低くなっております.例外的には山梨県はほぼ毎年高くなっています.肝硬変の病因論の1つとして感染性因子が考えられますが,昔から日本住血吸虫症の多発地域の1つに数えられている山梨県が高いのはそのためかとも思われます(図).
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