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文献詳細

雑誌文献

medicina8巻9号

1971年08月発行

文献概要

診断のポイント

プロトロンビン時間とトロンボテスト

著者: 糸賀敬1

所属機関: 1長大検査部

ページ範囲:P.1337 - P.1339

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 Prothrombinは肝臓において生成されるが,この生成にはビタミンKの存在が必要である.ビタミンKの欠乏によって血漿中のProthrombinが減少し,血液凝固の第2相の機序に障害がもたらされると出血傾向をみるに至るが,Prothrombin time(Quick 1段法)やThrombotestの測定値が延長する病態としては,先天性(遺伝性)Prothrombin欠乏症をはじめ,第VII因子欠乏症,第X因子欠乏症,第V因子欠乏症,後天性のものとして新生児出血症,肝疾患,消化器疾患,ビタミンK欠乏症,抗凝血薬投与時の場合などがあげられる.
 本検査で異常を認めた際には,上記凝固学的疾患群のいずれであるか鑑別するために,さらに部分的トロンボプラスチン時間の測定や,Biggsらのトロンボプラスチン生成試験などを実施しなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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