icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina8巻9号

1971年08月発行

文献概要

臨床メモ

帯状疱疹(herpes zoster)の診断

著者: 依田三郎

所属機関:

ページ範囲:P.1348 - P.1348

文献購入ページに移動
 帯状疱疹(以下HZと略す)の患者は,「神経痛ではないか」「虫に刺された」などといって来診することが多い。気やすくそれに同調し治療していると,とんだ恥をかくことがある.
 診断には,前駆症,特有の神経症状,皮疹の性状,所属リンパ節の有痛性腫脹に注意する.詳しくは発症に先立ち,発熱,頭痛,局所の神経痛がある.神経痛は主に胸,頸,顔,腰,坐骨部などの片側に生じ,神経の走行に沿ってピリピリと走るような痛みがある.痛みは,大部分皮疹の現われる1-7日前に生じ,1-2週つづき,結痂,落屑と共になくなってゆく.老人の場合は激痛があり,皮疹が治っても2-3年は残っていることがある(ヘルペス後神経痛).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら