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新薬の紹介
経口糖尿病治療薬—SU剤を中心に
著者: 前沢秀憲1
所属機関: 1医歯大第3内科
ページ範囲:P.1371 - P.1371
文献購入ページに移動話題を呼んだTolbutamide
糖尿病を経口薬で治療したいという夢も現代ではごく一般的な手段となっている.むしろあまりにも安易に使われすぎることを警告する学者が多い,少なくとも,血糖その他の所見を定期的に観察しつつ薬剤の種類・投与量を調節すべきである.最近,米国の研究者たちによって,スルフォニール尿素薬の中でも多用されるTolbutamide療法中の患者において,心血管系の合併症による死亡率が高いとの報告があり話題を呼んだが,この研究計画では血糖値の推移などを無視している.少なくともわれわれの行なう治療計画とはかなり違う.近年開発された経口薬の大部分は依然としてスルフォニール尿素系のものである.
糖尿病を経口薬で治療したいという夢も現代ではごく一般的な手段となっている.むしろあまりにも安易に使われすぎることを警告する学者が多い,少なくとも,血糖その他の所見を定期的に観察しつつ薬剤の種類・投与量を調節すべきである.最近,米国の研究者たちによって,スルフォニール尿素薬の中でも多用されるTolbutamide療法中の患者において,心血管系の合併症による死亡率が高いとの報告があり話題を呼んだが,この研究計画では血糖値の推移などを無視している.少なくともわれわれの行なう治療計画とはかなり違う.近年開発された経口薬の大部分は依然としてスルフォニール尿素系のものである.
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