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Editorial
膠原病の概念
著者: 勝正孝12
所属機関: 1川崎市立病院 2慶大内科
ページ範囲:P.19 - P.19
文献購入ページに移動以上のごとく,Klempererらの提唱した膠原病はなるほど純病理組織学的概念にとどまり,病因論は別として,臨床的その他の面では全く共通性がなかったのかというと,決してそうではなく,血清蛋白異常を筆頭に,臨床症状の面でも,発熱,関節痛(炎),筋痛,発疹,血沈促進,貧血副腎ステロイドの対症的有効性など多くの共通点があり,これらを度外視しては膠原病の概念はおそらくは空転し,少なくとも臨床家の現在程度の注目をひくには至らなかったであろう.
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